2026/05/11 10:00
わたしが最初に作ったのは、TARA SOAPという固形石鹸でした。
天然素材で、肌にやさしく、丁寧に。そうして生まれた石鹸でしたが、わたしはすぐに販売へ踏み出しませんでした。
石鹸で、きれいに取る。そのあと、どうする?
エステの世界には「取ったら、補う」という言葉があります。洗い流したあとの肌を想像したとき、その言葉が頭から離れなかったのです。取ったままでは、終われない。ペアになるものが必要だと思いました。
そこから1年、試作を重ねて生まれたのが、マリーケアオイルです。
マリーという名前のこと
マリーには、ふたつの意味が宿っています。
ひとつは、マリーゴールド。
ヨーロッパの古いアポセカリー(薬局)では、マリーゴールドは薬草棚の定番でした。石畳の街の奥にある小さな薬局に、乾燥させた花びらがガラス瓶に詰められて並んでいる——そんな光景が、今も各地の古い記録に残っています。傷ついた肌を癒し、炎症をしずめる植物として、何百年も人々に寄り添ってきた花です。
もうひとつは、聖母マリア様。
守護と慈愛の象徴として、祈りを捧げられてきた存在。マリーゴールドがマリア様に捧げる花として愛されてきたのも、偶然ではないと思っています。
この名前を選んだとき、わたしの中で何かがすとんと落ちた感覚がありました。

保湿は、オイルに始まりオイルに終わる
インドに古くから伝わる教えに、こんな考え方があります。
保湿に、オイルを超えるものはない。
水分は蒸発する。でもオイルは、肌の上にとどまって、水分が逃げていくのをやさしく防いでくれる。化学的に作られた膜ではなく、植物がもともと持っていた力で。
マリーケアオイルは、そういうオイルであってほしいと思って作りました。
派手な効能を謳うものではないけれど、毎晩寝る前に、静かに肌へ馴染ませる時間——そういう、祈りに似た習慣のそばに置いてもらえたら嬉しいです。
— Nozomi ☺︎
